母が「掛け時計の前面のガラスが外れてしまったのでセロテープを貸して」と言ってきた。
セロテープで止めるのか…?
それはいくらなんでもみすぼらしくないか…?
接着剤か何かで付けた方がいいと思うけど…。
<今年はアメリカンブルーが元気だ>
という話をすると、そうすると時刻を合わせるときに針が動かせないと言う。
はぁ? どういうこと? 理解不能。
針は後ろのネジみたいなのをクルクル回して動かすやろ?
え? 前のガラスを外して直接指で針を回してたけど。
え〜〜っ!! そんなことしてたの?
今までずーっとそうしてたの?
そうよ。まぁ、あんまり止まることもないけどな。
その発想がビックリだよ。
で、前面のガラスと、何しろ何十年も前のだからホントにガラスなのよ、その周りの枠をボンドでくっ付けて外れないようにしたんだけど、秒針が歪んでてスムーズに動かない。
長針、短針、秒針が重なると止まってしまう

せっかくくっ付けたガラスをまた外して秒針の歪みを直す。
そして、母は「やっぱりセロテープで止めといたらいいわ」と言う。
滅多に「無駄」と思わない栞子だけど、今回ばかりは「時間と労力の無駄だったわ」と思ってしまったよ。
にしても、また途中で秒針が引っかかって止まってしまうのよ。
聞けば、この時計は何十年も前に1000円ぐらいで父が買ってきたのだそうだ。
栞子がこっちに戻ってきた頃には既にあったので、25年以上は経っている。
ちなみに栞子家の掛け時計も大阪から連れてきたものなので、同じく25年以上経ってるんだけど。
長持ちするもんだねぃ。
この際、新しいのを買ったらどう?
だって、時計屋に行くことなんてないものと言う母の目の前で、楽天に行って見やすそうなのをポチっておいた。
朝からなかなかに驚愕の出来事だったわ。